【中古パソコンの落とし穴】バッテリーの劣化状況と交換のコストを制する

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中古パソコンを購入する際、最も気をつけなければならないのがバッテリーの状態だ。

バッテリーの劣化状況が進んでいれば、充電しても使えず外出先での使用に支障が出てしまう。中古PCを賢く活用するには、バッテリーの劣化状況を見極めることが必要だ。

さらに、バッテリー交換作業に伴うコストとリスクも無視できない。バッテリー交換を自分で行えばコストは抑えられるが、誤った作業でPCを故障させる恐れもある。交換を業者に依頼すれば安全性は高まるが、料金が高額になる可能性も十分にある。

そこで本記事では、中古PCの最重要ポイントであるバッテリーについて、残量の確認方法からコストを含めた対処法までを徹底解説する。バッテリーへの理解を深め、中古PCの落とし穴を回避する指針となれば幸いである。

目次

バッテリー劣化状況確認こそ中古パソコンの選びの鍵

中古パソコンを購入する際、バッテリーが、どの程度劣化しているかを確認することが重要だ。バッテリーは消耗品であり、使用状況によって劣化の度合いは商品によってまちまちだ。

バッテリーが劣化していると、充電しても外出先で使用できる時間が限られてしまう。

そのため、購入前にバッテリーの劣化状況を見抜くことが重要となる。目安としては、フル充電からの連続使用時間が、新品時の70%以下であればバッテリーの劣化が進んでいると判断できる。具体的には、Windowsのバッテリーレポートをチェックして、「フル充電能力」と「設計済み容量」の数値を比較する方法もある。

さらに、購入の際はバッテリー残量を実際に確認することをおすすめする。バッテリー残量が正常に表示されるかをチェックする。残量表示がおかしい場合は、バッテリーセルの劣化が進んでいる可能性が高く、交換が避けられないと判断できる。

バッテリー80%以上は中古パソコン購入の基準

中古パソコンを購入する際、バッテリーの保証された総容量が80%以上あることが基準だ。80%を下回ったものは、バッテリーの劣化が進行している可能性が高い。

バッテリーの保証された総容量が80%以上ある中古パソコンなら、十分な動作時間が確保できる。保証された総容量が80%でも、新品の7割以上の駆動時間が得られる。外出先でもストレスないだろう。

一方で、保証された総容量が80%を下回っていたら、バッテリー交換を前提に検討する必要がある。ショップに頼むか、自身でバッテリーを購入して交換しなければならない。この場合、交換費用も含めてコストを見積もる必要がある。

そこで、保証された総容量80%以上の中古パソコンを見つける方法は何だろうか。中古パソコン販売サイトでは、商品ページに「満充電時バッテリー容量80%以上」「バッテリー容量:〇〇%(○月時点)」のように記載されていたりする。

実際にフル充電してからバッテリーテストを行い、その結果を開示しているショップもある。こうした情報を駆使して、問題なく使用できる中古パソコンを探すべきだ。

中古パソコンのバッテリー保証?

中古パソコンのバッテリーは通常、保証の対象外となっている。

ほとんどの中古パソコン販売店では、バッテリーは消耗品扱いとされ、保証対象外となり、バッテリーの不具合は自己責任となる。リスクは購入者が負うことになる。

「バッテリーが劣化しているため保証対応をしてほしい」と要望しても、通常は保証対応はされない。中古品であれば特に、バッテリーの劣化は保証の範疇外とされている。

バッテリー切れの場合の、バッテリー交換にかかるコストを見積っておこう。購入する際は、バッテリーの型番もあわせてチェックしておく。

バッテリーの型番を確認するのは、交換用バッテリーが手に入るかどうかを確認するためだ。生産が終了していれば交換が困難になるので、同型番のバッテリーが販売されているかを調べておく。型番を確認し、速やかにバッテリー交換できるようにしておくと安心だ。

中古パソコンのバッテリーを交換するときには、純正品なのか、互換品なのかを確認しておこう。

純正品と互換品では、以下の点で大きな違いがある。

【純正品の利点】
パソコンメーカーが品質を保証している
電池セルの品質が高く長寿命が期待できる
パソコンとの適合性が高い

【互換品の懸念点】
品質のバラつきが大きい
電池セルの品質が不明で早期の劣化の可能性
パソコンとの適合性が低く故障や事故になることも

純正品は高価格ながら品質が保証されているのに対し、互換品は安価だが品質に不安がつきまとう。amazon.co.jpでは互換品が大量に販売されていて、検索しても互換品ばかりが上がってくる傾向がある。飛びつかないように注意しよう。

バッテリー交換してくれるショップ

パソコンを長く使い続けるには、いずれバッテリー交換が必要になる。特に中古パソコンの場合、購入時点で寿命が近づいていたりすることがある。

バッテリー交換に対応しているのは大手パソコン販売店だ。主なショップをいくつか挙げよう。ヤマダ電機、ビックカメラ、PCデポなどの大手家電量販店、パソコン工房やドスパラなどのパソコン専門店が典型だ。メーカー直営の修理サービスセンターなどもある。

また、パソコン修理専門店という選択肢ある。

パソコン修理専門店では、ノートパソコンのバッテリー交換サービスを提供しているところが多くある。

専門知識とスキルを持った技術者が作業するため、正しい交換方法で適切に行ってくれる。作業の手順や注意点をよく理解しているので、トラブルのリスクが低い。パソコンの種類や型番に合わせた交換用バッテリーを入手できる可能性が高い。バッテリーの品質が保証されている場合もある、などのメリットがある。

【パソコン修理市場】https://www.mediator.co.jp/repair/battery.php

  • 全国対応のパソコン修理専門店
  • バッテリー交換サービスを提供
  • バッテリー着脱タイプは6,600円+部品代、内蔵タイプは8,800円+部品代
  • 部品代は3,000円~10,000円程度
  • 交換後の保証期間は3ヶ月

【リペアマスター】
https://repair-master.jp/repair-plans/battery-change/

  • パソコン修理・データ復旧に特化した専門店
  • バッテリー修理サービスを提供
  • 料金は修理内容によって異なるため、無料見積りが必要

【ジャムテック】
https://www.jamtek.co.jp

  • 水戸市にあるパソコン修理専門店
  • バッテリー交換の実績あり
  • 料金は製品によって異なる

【ノートPC修理.biz】
https://www.note-pc.biz/trable/battery.html

  • ノートパソコン修理に特化した専門店
  • バッテリー交換修理を行っている
  • 料金は製品やバッテリータイプによって変わる

このように、パソコン修理専門店ではバッテリー交換サービスを提供しているところが多数ある。料金は製品やバッテリータイプによって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめ。交換後の保証も付いているショップもある。

価格面と所要時間、対応可否など、店舗によって違いがあるので比較が必要だ。メーカー直営なら適切な値段設定だが、対応機種が限られる。大手量販店は価格が手頃だが作業に時間がかかるかもしれない。

バッテリー交換は自分でやるべきか検討しよう

バッテリー交換は自分でやるべきか、それとも業者に依頼するべきか。中古パソコンを使う上でこの判断は避けられない。

自分でバッテリーを交換するメリットは、費用が抑えられる点にある。業者に交換を依頼すると、部品代の他に工賃もかかるため高額になる。自分で行えば部品代だけで済む。また、交換のタイミングを自分で決められるのも大きなメリットだ。

自力での交換には技術が要求される。ノートPCの場合、バッテリーを内蔵しているため、ネジを外してカバーを外す必要があり、静電気対策も求められる。間違った作業をすれば、パソコン本体を壊すおそれもある。

バッテリーが交換できない構造になっている製品もある。

作業に必要な道具としては、以下のものがあると便利だ。

  • プラスドライバー
    バッテリーカバーを外すためのネジ穴がプラス穴の場合が多い。精密ドライバーセットを用意するとサイズ合わせが容易だ。
  • マイナスドライバー
    一部のノートPCではマイナスネジが使われている場合がある。
  • プラスチックカードまたは非金属製へら
    パソコン本体のカバーを外す際に使用。金属製は避ける。
  • ピンセットやクリップ
    バッテリーコネクタの取り外しに使用。
  • 静電気防止バンド
    静電気対策として、身に着けて使用する。
  • クリーニングクロス
    バッテリー交換時の作業スペースの清掃に使用

一方、自分で交換する自信がないなら、専門の業者に依頼するのも手である。メーカー直営の修理サービスか、量販店やパソコン専門店を選ぶかは、それぞれメリット・デメリットを天秤にかけて判断すべきだろう。

【修理店に頼るメリット】
知識や技術がなくてもバッテリー交換できる
交換リスクを自分で背負わないで済む

【修理店に頼るデメリット】
パソコンを持ち運んで店舗に行く時間と手間がかかる
自分で交換するよりも高額

中古パソコンのバッテリー交換は避けて通れない課題だ。費用面や作業性を考えると自分で行うメリットは大きい。

しかし、自信がなければ業者に任せるのが賢明といえる。パソコンの寿命を左右する重要な作業であり、自分に合った方法を選ぶことが何より肝心なのである。

バッテリーの交換がしやすいモデル

中古パソコンを購入する際は、バッテリーの交換がしやすいモデルを選ぶのがおすすめだ。

レノボ ThinkPad シリーズ
パナソニック Let’snote シリーズ
東芝 dynabook シリーズ
Dell Latitude/Precision シリーズ

これらは、バッテリーが着脱式で交換が容易だ。

バッテリーは消耗し、いずれ交換が必要になるが、交換しづらいモデルを選んでしまうと、バッテリー交換時に多大な手間とコストがかかる可能性がある。

具体的には、以下のような点を考慮する必要がある。

  • バッテリーが取り外しやすい設計になっているか
  • バッテリーユニットへのアクセスが容易か
  • バッテリー交換の作業手順が簡単か
  • 交換用バッテリーの入手のしやすさ

バッテリー交換を想定した設計になっているモデルもある。

中古品ならメーカーサポートは期待できないため、バッテリー交換の容易さは重要だ。交換の難易度を確認し作業のしやすいモデルを選ぶことが賢明だ。コストやスペックだけでなく、メンテナンス性も判断していこう。

中古パソコンのバッテリー交換済み品で安心

中古パソコンを購入する際、バッテリーが事前に交換済みの製品があれば、それを選ぶメリットは大きい。交換済み品なら初期不良の心配がなく、確実に使える安心感がある。

バッテリー交換済み中古パソコンのメリットとは、まず新品同様のバッテリー容量が確保できる点だ。中古購入時にバッテリーを交換しなくて済むため、コストを大幅に抑えられる。さらに、バッテリーの交換作業に伴うリスクやトラブルを回避できるのも魅力である。

一方で、交換済み品を購入する際の注意点もある。交換作業の質が疑わしい場合、思わぬトラブルに見舞われる可能性がある。例えば、正規品でないバッテリーを使用していたり、作業が適切に行われていなかったりすると、バッテリーが正常に動作しない可能性がある。信頼できる業者から購入するのが前提だ。

では、どうすれば交換済み品を探せるだろうか。確実な方法は販売店に直接確認することだ。商品ページにもバッテリー交換の有無が明記されている。

【バッテリー交換済み品】
バッテリーの劣化を気にせずに購入できる
バッテリー交換にかかる費用を節約できる

中古パソコンのバッテリーが心配なら、ぜひバッテリー交換済み品を検討してみてはどうだろうか。

まとめ

中古パソコン購入時のバッテリーの保証された総容量のチェックは必須。80%以上が理想だ。バッテリーの交換は、ショップを使うか自分で交換するか費用によって判断する。バッテリー交換済み品も選択肢の一つとなる。スペックだけでなく、バッテリー状態に注目して中古パソコンを選んでいこう。

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