ディスプレイアームで腰痛を予防しながら快適PCライフ

ディスプレイを自由な位置に動かし、最適な角度や高さに調節できれば作業が快適になる。

ディスプレイの位置に合わせて、不自然な体勢を取り続けていれば、腰痛などの疾患に悩まされることもある。ノートパソコンにおいてこの傾向は顕著になる。長時間のパソコン作業によって引き起こされる腰痛は侮れない。

ディスプレイアームを使用すれば、ディスプレイの配置を自由に変更できるため、作業効率や快適性を向上させられる。限られたデスクスペースを有効活用し、理想的な位置でディスプレイを設置できる。

様々なメーカーから多彩なラインナップで販売されており、ノートパソコン対応のものもある。

目次

腰痛になりやすいパソコン作業

ディスプレイアームの説明に入る前に、まずは腰痛の原因を確認していこう。

長時間にわたり同じ姿勢で作業を続けることが、腰部への負担を増大させ腰痛を誘発してしまう。

パソコン作業による腰痛の主な原因として、以下の3点が指摘されている。

  • 背筋の緊張
    長時間座った状態が続くことで、背筋が緊張し続ける。この状態が続くと腰部への負担が高まり、腰痛につながる。
  • 姿勢の悪さ
    猫背などの悪い姿勢でパソコン作業を行うと、腰部に負担がかかる。適切なディスプレイ高や椅子の高さの設定が重要である。視力が低下すると画面に顔を近づけ、そのために背中を曲げるようになり、腰痛を引き起こす。
  • 悪い生活習慣
    乱れた食生活や不規則な生活を継続していると、体が回復しづらくなり、あちこちが痛くなり腰も痛くなりがちで治りにくくなる。腰が痛いからといって腰だけに原因がある、と決めつけるのは浅はかだ。

こまめな休憩の取得、ストレッチの実施、人間工学に基づいた機器の使用や食生活の改善などが効果的だ。ディスプレイアームだけでなく、キーボード、マウス、椅子などのパソコン周辺機器の適切な配置や高さ調整は重要である。

以下で、姿勢をよくするために使えそうなディスプレイアームをみていこう。

固定する方式

ディスプレイアームを設置・固定する方法にはいくつかの方式がある。人によって採用できる方法とできない方法が異なるので確認しておこう。

ネジ固定式

ネジ固定式は、アームの土台部分をデスクの天板にネジで直接固定する。

ネジ固定式の大きな利点は、デスクへの固定がしっかりとできる点にある。ネジを天板に確実に固定することで、アームの揺れや動きを極力抑え、安定した設置が可能となる。

天板を傷つけずにネジを締められるよう、アームの底面には滑り止めパッドが付いているものが多い。

事前にネジ穴の位置決めと穴あけ作業が必要であり面倒かもしれない。

グロメット固定式

グロメット固定式は、デスクの天板に事前に開けられた穴にグロメットを通し、そこにアームを固定する。

しっかりとアームを固定できる点が長所である。

グロメット固定式では、デスクを穴開け加工する必要がある。デスクに配線用の穴が開けられているなら、その穴を使いアームを設置でき、新たな穴を開ける手間は省ける。

デスクに穴が開けられていない場合には、グロメット固定はできない。穴のサイズによっては対応できないこともある。その場合自分でデスクに穴開け加工をする必要がある。

クランプ固定式

クランプ固定式は、デスクの端を万力のようにクランプで挟み込むことでアームを固定するというものである。

クランプ固定式の最大の利点は、デスクへの加工が一切不要な点にある。ネジを締める穴開けが不要で、グロメットを通す穴も必要ない。あらゆるデスクに対応でき、傷をつけずにアームを設置できる。

この方式ならアームの移動や取り外しが非常に手軽に行える。一度クランプを外せば、容易にアームを別の場所へ移設できる。状況の変化に応じて素早くレイアウトを変更できる。

だが、クランプの挟み込み力には限界がある。完全に動かないようにアームを固定するのが難しくグラつくという欠点もあり、時間の経過で締め具合が緩むこともある。

デスクの端の幅が一定以下だと、クランプをかけるスペースがなく設置ができない場合もあり得るため、デスクの形状をよくみておこう。デスク天板が厚すぎてもクランプが挟めないので設置できない。

グロメット固定式のように完全に固定できるわけではないが、手軽さを重視する場合には有効である。

壁面固定式

壁面固定式は、アームの取り付け部を壁面に固定することでアームを支持する。

壁面固定式の最大の利点は、デスクをアームで占有することがないため、デスク面を広く使えるという点にある。デスクスペースを有効活用できるのが特徴である。また、アームはデスク面よりも高い位置に設置できるため、視線の高さに合わせて設置ができる点も長所である。

さらに、この方式なら壁に固定されているため、アームに対する過剰な負荷がかかりにくい。比較的アームの動きに影響されず、安定して設置できると考えられる。作業中のアームの揺れを軽減できる可能性がある。

壁面固定式にも欠点がある。壁に固定するスペースが加工の手間が必要であり、壁の種類や状態によっては固定が困難なこともある。また、設置場所の選択肢が限られ、柔軟な設置が難しいという短所もある。

ポールマウンタ固定式

ポールマウンタ固定式は支柱を立ててそこにアームを取り付ける。

ポールマウンタ固定式の最大の利点は、デスク面を占有しない点にある。支柱がありさえすれば取り付け可能なので、デスク外でもアームを固定できる。デスク面すべてを作業スペースとして活用できるのが特徴となっている。

また、アーム自体の高さを調節できることから、ディスプレイの高さも自在に変更可能である。最適な高さに調整できるメリットがある。

この固定方式はアームの設置範囲が広い。支柱の高さの範囲で高さが変更できるので、位置調整の自由度が高い。

支柱を立てる必要があるため、ポールの設置スペースが必要になる。

デュアルアーム

ディスプレイアームは、シングルアームだけではない。デュアルアームがあり、シングルアームは1画面用、デュアルアームは2画面用だ。3画面のトリプルアームもある。

デュアルモニターアームは、2台の液晶ディスプレイを自在に配置できる。2台のディスプレイを隣り合わせ並べて設置したり、離れた位置に設置したりできる。用途に合わせてディスプレイの配置を自在に変更できる。

デュアルモニターアームにノートブックトレイを活用すれば、ディスプレイとノートPCを併用した環境を構築できる。ノートPCの画面を主に操作しながら、大きな2つの外付けディスプレイを参照・表示用に使うことができるため、作業効率が大幅に向上する。


エルゴトロン LX デスク デュアル モニターアーム 縦/横型 2画面 アルミニウム 24インチ(6.4~18.1kg)まで VESA規格対応 ノートPC用アクセサリ付属 45-248-026

VIVO (ビボ) トリプルモニター 高さ調節可能 デスクマウント 空気圧アーム2個 固定式1個 カウンターバランススタンド 1画面あたりの耐荷重18.6ポンド 最大VESA 100×100 最大32インチの画面に対応 ブラック STAND-V300G

ディスプレイアームを使って得られるメリットは以下のようなものが考えられる。

作業スペースの確保

ディスプレイをデスクから浮かせることで、作業スペースを広く確保することができる。

快適性の向上

ディスプレイの高さや角度を調節することで、快適な体勢で作業することができます。

ケーブルの整理

ディスプレイアームにはケーブルを通すことができるため、デスク周りがすっきりする。

可動域の自由度

ディスプレイアームには「フリーストップ」機能が備わっていることが多く、可動範囲を自由に設定できる。作業スタイルに合わせて最適な位置できる。

ケーブル隠し機能

アームの中を通せるケーブル穴が設けられていて、配線もすっきりと収納できる。

ディスプレイの共有

ディスプレイアームを使用するとディスプレイを簡単に動かせるため、各々が最適の位置にモニターを設定できる。複数人での共有でも困らない。

腰痛対策

上記で書いたように、無理な姿勢でパソコンを続けていると腰に負担がかかりがちだ。低いディスプレイを覗き込むような体勢になると、腰を曲げるような姿勢を取り続ける羽目になる。

ディスプレイアームを設置し画面を適度に高くして、腰にかかる負担を軽減していこう。

ディスプレイアームを使えば、ディスプレイの高さや角度を最適な位置に調節することができる。腰痛の原因となりやすい猫背などの悪い姿勢にならなくて済む。

自分が動かずにディスプレイを動かせるので、不自然な体勢にならずに、距離を好みの位置にできる。首周辺の筋肉疲労が軽減されるので肩への負担も軽減される。

というわけで、ディスプレイアームは腰痛対策に効果的なアイテムであると言える。でも、快適だからと甘くみて、長時間にわたり同じ姿勢や不自然な姿勢を取り続けないようにしよう。

設置する際の注意点

せっかく買っても設置できなければ意味がない。ディスプレイアームを設置する際の注意するべき点を購入前にチェックしておこう。

デスクの強度

ディスプレイアームはデスクに取り付けて使用する。デスクの強度が十分でないと、ディスプレイの重さに耐えられず、デスクが壊れてしまう可能性がある。ディスプレイアームを設置する前に、デスクの耐荷重を確認し、十分な強度があることを確認しておこう。

クランプ式

ディスプレイアームのクランプ式設置では、デスク天板の厚さを把握する必要がある。

多くのディスプレイアームはデスク天板の端をクランプで挟み込んで固定する仕組みになっている。クランプの開き幅には限界がある。あまりに厚いデスク天板だと、クランプの開き幅を超えてしまい挟み込めない。デスクによってはクランプで挟めない構造になっているものもあるので注意だ。

ディスプレイの重さ

ディスプレイアームは一定の重さに耐えられるように設計されている。ディスプレイの重さがアームの耐荷重を超えてしまえば、ディスプレイが下を向いたり、低い位置にしか移動できないことになり逆に使いにくくなる。逆にディスプレイが軽すぎて、バネのほうが強すぎて上がったままになり低く設定できないという現象もある。

アームの耐荷重には注目してほしい。低品質なものは表示されている耐荷重以下の重さでも、モニターが下を向いたり、上がらなくなったりするのでメーカーの信頼性にも注目だ。

使用するディスプレイの重さを調べて、アームの耐荷重を超えていないことを確実に確認しておこう。

ケーブルの処理

ディスプレイアームを設置する際には、ディスプレイのケーブルがアームに絡まないように注意する必要がある。

アームで動かせるからとディスプレイを移動させているうちに、ケーブルが抜けたり破損することになる。また、ケーブルにある程度の長さがないと好みの位置に移動できないことがある。ケーブル類に十分な長さがあることを確認しておこう。

ディスプレイアームのメーカー

ディスプレイアームのメーカーと製品をみていこう。

ディスプレイアームの老舗エルゴトロンは、ディスプレイアームの代表的なメーカー。エルゴトロンのディスプレイアームは、その高い品質と安全性から、世界中で多くの人々に使用されている。

エルゴトロン LX モニターアーム


エルゴトロン LX デスク モニターアーム マットブラック 34インチ(3.2~11.3kg)まで VESA規格対応 45-241-224

エルゴトロンのLXモニターアームは、特許取得のコンスタント・フォース技術を採用しているため、ガススプリング式のような経年劣化がない。このアームは、モニターを持ち上げることでデスクを広く使えるだけでなく、使用していない時はコンパクトに折りたためてさらに省スペース化できる。

対応サイズは34インチまで、重量は3.2kgから11.3kgの範囲で、VESA規格の75x75mm、100x100mmに対応している。取り付け方法はクランプ式とグロメット式の2種類があり、クランプは机の板の厚さ60mmまで、グロメットは直径8〜50mmの穴で板の厚さ57mmまでに対応可能。

マットブラックとアルミ色にはグロメットマウントが付属するが、ホワイトには付属していないので別売りのグロメットマウント(98-034)が必要となる。

この製品は安定性に優れ、保証期間も10年間と安心して長期間使える。昇降機能は年数を経ても問題なくスムーズに高さ調整ができる。

確かに価格は高めだが、開封時には製品の重量に驚くほどしっかりとした造りで、強度と安定性に優れた良質な製品でスムーズにモニターが移動できる。実際、多くのユーザーからも後悔のない製品であるとの高い評価を得ている。基本はクランプ式だが、机に穴を開けてグロメット取り付けなければならない場合もある。

Amazonベーシック シングル-ディスプレイタイプ モニターアーム

エルゴトロンのOEMともいわれる製品もある。


Amazonベーシック デスクマウント シングル-ディスプレイタイプ モニターアーム 1個 ブラック (11.3kgまで対応)

このモニターアームは、32インチまでの大型ディスプレイに対応し、最大重量は11.3kg。VESA規格のMIS-D、MIS-C(100×100mm、75×75mm)に準拠したモニターなら取り付け可能だ。

アームは耐久性がありながら軽量なアルミニウム製で、ブラック仕上げのシンプルなデザイン。27インチモニターでも軽々と動かせてケーブルを収納できる。

モニターの前後の角度調整(後方70度から前方5度まで)、縦横回転と、さまざまな角度への調整が可能で使い勝手が良い 。取扱説明書を参考に、まずモニターを取り付けてから各部の位置を決める必要がある。

総じてモニターアームに必要な基本性能がしっかりしていながら、価格は良心的。説明書の分かりにくさや調整ネジの硬さから手間取ったものの、YouTubeの動画などを見ながら無事組み立てられたとの声がある。

一方で、他社製品と比べるとやや高めのコスト感。組立説明の改善や調整ネジの改良の余地はあるものの、手頃な価格でモニター設置環境を改善できる製品だ。

サンワサプライ モニタアーム CR-LA1501BK

様々なOA機器を販売する日本のメーカー、サンワサプライ、エレコム、アイ・オー・データもディスプレイアームを販売している。その安い価格はコストパフォーマンスに優れている。


サンワサプライ モニタアーム(液晶ディスプレイ・1面・水平・ケーブルホルダー付き・クランプ・VESA) CR-LA1501BK

サンワサプライ CR-LA1501BKは、モニターの配置を自由自在に調節でき、モニターの高さを好みの位置に固定できます。前後左右に動かしたり、チルト角度を上下85度/60度の範囲で調節したりと、モニターの向きを対面にくるのに最適な角度に調整できる。さらに、360度回転も可能。モニターを水平に対してすべての方向に動かすことができる。

設置方式も、クランプ式とグロメット式から選べる。クランプ式なら、デスク板の厚さ15mm~50mmのところに設置可能。スリムなクランプ設計で、デスクのバックパネルの影響を受けにくい構造だ。

対応するVESA規格は75×75mm、100×100mmで、モニターへの取り付けも簡単。各関節部の硬さは付属の工具で調整可能。さらに、モニターからのケーブルはアーム下面のホルダーに通せて、スッキリと配線できる。

最大耐荷重は8kgと頑丈で、ディスプレイの大型化にも対応。ポールの長さは480mmとコンパクトで機能性は抜群だ。

エレコム モニターアーム シングルアーム ブラック DPA-SS02BK


エレコム モニターアーム シングルアーム 17~32インチ対応 ガス式 VESA規格対応 耐荷重:9kg ブラック DPA-SS02BK

この液晶ディスプレイ用アームは、17インチから32インチまでのディスプレイに対応したエレコム製だ。ガススプリング式を採用しているため、少ない力で画面の上下前後の調整がスムーズだ。

アームが360度回転するので、ディスプレイの位置を自由に調節し、ベストポジションにセットできます。オフィスや自宅での様々なレイアウトにも対応できる

VESA規格の75×75mm、100×100mmのディスプレイに対応しています。シングルアームタイプなので、1台のディスプレイを設置できる。ネジを締めることで、首振りや角度の調節の硬さを自在に変えられる。

品質が安定しているが、他の製品に比べるとかなり安い。実用上は十分な性能を発揮してくれるのに、エルゴトロンの3分の1の価格だ。

アイ・オー・データ モニターアーム(シングル) GigaCrysta DA-ARMS4


アイ・オー・データ モニターアーム(シングル) GigaCrysta VESA規格 USBポート オーディオ端子 日本メーカー DA-ARMS4

このアイ・オー・データ製のDA-ARMS4の便利な点は、アーム前面にUSB端子1ポートとヘッドセット用のオーディオ端子が搭載されていることだ。マウスやキーボード、ヘッドセットをアームに接続できて、デスク周りをすっきりと保てる。

他のアーム同様にディスプレイの位置を自由自在に動かせます。上下左右に加え、前後にもアームを曲げられるので、ユーザーごとに最適な視線の位置に調整可能だ。

クランプ式を採用しているので、デスクの加工は不要。机の端に挟むだけで固定でき、8-61mmの板の厚さに対応する点は確認しておこう。モニターをアームに取り付ける際も、アタッチメント方式を採用しているので簡単。

一度設置したらモニターの入れ替えも楽。アームを外さずにモニター部分だけを交換すればOK。組立も比較的カンタンで、操作性も滑らか。

唯一の欠点は、モニターの重量が重くなると若干斜めになりやすい点だが、低価格を考えるとパワー不足は仕方ないのか。購入時は許容重量を確認するといい。不安があるならより高額なアームを検討するべきだろう。

LOE(ロエ) シングル ガススプリング式 モニター アーム デスクマウント LOZ1

Amazonで販売しているLOEは日本のメーカーらしい。あまり情報がないが、ディスプレイアームの品質は結構高い模様。https://www.rakuten.ne.jp/gold/raloe/


LOE(ロエ) シングル ガススプリング式 モニター アーム デスクマウント LOZ1

以上がディスプレイアームの主なメーカーと製品だ。ディスプレイアームはメーカーによって特徴や価格が異なるためよく観察した上で選んでいこう。

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