自作PCを構築するシステムタイプの比較検討

自作パソコンを構築したいと考えるユーザーとって、パソコンの要となるCPUの選択には、IntelとAMDの2社に実質的な選択肢は限られる。

この2社のプラットフォームにはそれぞれ一長一短があり、その違いを理解しないままでは、パーツの互換性の問題に直面しかねない。またCPUの選択は、その後に購入する主要パーツの選択に大きな影響を及ぼすことになるため、慎重に検討し、ニーズと予算を踏まえた選択は必須である。

目次

Intel

IntelはPCプラットフォームの中でも最も知名度が高く、世界中のPCビルダーから最も支持されている。IntelはCPU開発の先端を行き、多様なチップを提供し、他のパーツメーカーからのサポートも手厚い。近年、IntelのCPU開発の進歩が鈍化したとはいえ、同社は常に製品の改良を続けている。

ゲームやマルチメディア用PCの構築を考える場合、Intelならまず問題はない。同価格帯比較ではパフォーマンスが高く、K系プロセッサーはオーバークロック性能に優れる。また、CPUの選択はマザーボードの選択を左右するが、高性能ゲーミングマザーボードの多くがIntel向けに最適化されていて、Intel製CPUの選択は合理的といえる。

反面、Intelの最新CPUは高価で、新しいソケットに対応したマザーボードも選択しなければならない。前世代チップは低価格で入手できることがあり、コスパに優れた選択肢になるかもしれないのでチェックしてみよう。

AMD

予算に制約があったり、ゲームや動画編集など負荷の高いタスクをそれほどしないなら、AMDの選択が適している。AMDのCPUとマザーボードは一般的にIntelよりも低価格で、CPUとGPUを1チップに統合したAPUも提供している。

AMDのプロセッサはゲーミングに全く向かない、というわけではない。一部の高性能RyzenはIntelのi5、i7、i9と同等の性能を発揮する。しかし、純粋に高パフォーマンスを求めるなら、AMDは最適ではない。AMDの製品ラインナップにおいて、一部の古いモデルは時代遅れに差し掛かっている。

最新のゲーミング向けRyzenシリーズには、予算とニーズに合わせた製品がそろっている。Ryzen 3が低価格帯で、Ryzen 5、7がそれに続き、すべての製品にオーバークロック可能なXバージョンがある。さらに、Threadripperは多コアを実現する高級モデルである。近年、AMDはサーバー向けEPYCも投入した。

互換性

Intelプロセッサーには対応するIntelソケットのマザーボードが、AMDプロセッサーには対応するAMDソケットのマザーボードが必要不可欠である。

Intelプロセッサーには、LGA1155やLGA2011などの対応ソケットが、AMDプロセッサーには、AM3+やFM2などの対応ソケットが求められる。

新しく高価なCPUやマザーボードほど、多くの機能を搭載していることが多い。古いCPUに対応した低価格マザーボードでは、必要な機能が不足している可能性がある。PC構築にあたっては、計画から購入、組み立ての各段階で互換性に注意し、各パーツの互換性を確保する必要がある。

PCケースの選択

まず、ケースのサイズは内部に収納するハードウェアを基本に考えて選択するのが望ましい。初心者なら、ミッドタワー型の標準サイズが、サイズ、予算、スタイルのバランスがで最適である。ゲーミングPCを目指すなら将来的な拡張性を考慮し、当初からE-ATX対応ケースを検討するのもアリだ。

次に、デザインは個人の嗜好に左右される。ゲーマーは、窓付きで通気性が高くLEDライトを備えたものを好む一方、シンプルなブラックボックス型を好むユーザーもいる。実用性とデザインのバランスが重要であり、外観だけに気を取られると内部品質が犠牲になる可能性もある。

ケースと予算

mATXケースがコストパフォーマンスに優れている。mATXケースの価格は、ブランドや品質、機能によって5000円~40000円の範囲となる。高品質なエントリーモデルは約6000円で入手可能である。一方、E-ATX対応の相場は15000円程度からで、ハイスペックなものではその2倍の価格設定となる。

予算が限られているなら、ThermaltakeやCoolermaster、Corsair、Antecなどの実績のあるメーカーの低価格モデルを選択するのが現実的だ。コストと機能のバランスを考慮したケース選択が重要である。

ケースの性能

ケースの外観が似通っていても、技術仕様には大きな開きがある。少なくとも120mmまたは140mmのファンを2基以上搭載し、USBやオーディオなどのフロントパネルを装備しているのが優れたケースの基準といっていい。ケースの材質は主に金属製で、薄すぎる金属は構造的強度に問題がある。さらに、ツール不要の設計、取り外し可能なドライブベイが望ましい。

これらの条件を満たすケースを選択することで、機能面、拡張性、収納力に優れたPCを構築できる。コストだけでなく、技術仕様の比較がPCケース選定の鍵だ。

PSUが同梱された低価格モデル

オンラインショップでPCケースを選択していると、電源が同梱された低価格モデルを見かけることがある。これらは一見コストパフォーマンスに優れているように見えるが、同梱されている電源の品質には注意が必要である。

電源付きPCケースは通常、低価格帯の商品であり、P電源も低品質なモデルが選ばれている場合が多い。安かろう悪かろうでは意味がない。仕様を確認し、ケースと電源は別に選択した方が望ましい。

ケースと電源の慎重な選択はPCのパフォーマンスと長期信頼性を左右する。

全体を見ながら

自作パソコンのシステムタイプを選択する際は、用途、予算、パフォーマンス要件を総合的に判断する必要がある。

IntelとAMDのそれぞれに一長一短があり、個々のニーズに合わせて選択するのが賢明である。パーツの互換性にも留意し、慌てないで慎重な検討を重ねていこう。

PCケースの選択では、サイズ、スタイル、機能面のバランスを考え、電源はケースとは別に購入するのが望ましい。

自作PCの構築には多くの選択肢があり苦労するが、最適なパーツを選び、互換性を確保することで、満足のいくPCを実現できる。知識を深め、自己のニーズを明確化した上で、最適なシステムを構築していこう。

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