Linuxの生い立ち

なぜLinuxが生まれたのでしょうか。

ここでは、Linuxの生まれた経緯をみていきます。

1991年の夏、フィンランドの大学生があるOSを開発していました。それは、MINIXという教育用に作られたOSを改良したものでした。

開発にあたった大学生はリーナス・トーバルズといいます。

目次

リーナスとは

リーナス・ベネディクト・トーバルズ(Linus Benedict Torvalds、1969年12月28日 – 、Sv-Linus Torvalds.ogg はフィンランド、ヘルシンキ出身のアメリカ合衆国のプログラマ。Linuxカーネルを開発し、1991年に一般に公開した。その後も、公式のLinuxカーネルの最終的な調整役(もしくは「優しい終身の独裁者」)を務める。
https://ja.wikipedia.org/wiki/リーナス・トーバルズ

今もリーナスはカーネルを開発しています。

ベースとなったMINIXは、AT&Tのライセンス問題によりUNIXのソースコードが非公開となってしまったので、OSの教材用にUNIXの互換システムを再設計したものです。MINIXはAT&Tのコードは1行も使用していません。そのため、AT&Tのライセンスには縛られることなく使用でき、ソースコードを改変できるUNIXのクローンOSです。

UNIXと異なる点もあり、研究用ためのマイクロカーネルと呼ばれるアーキテクチャを採用していました。

MINIXへの不満

MINIX(ミニックス)とは、1987年にオランダ・アムステルダム自由大学の教授アンドリュー・タネンバウムが、オペレーティングシステム(OS) の教育用に執筆した著書『Operating Systems: Design and Implementation』の中で例として開発したUnix系OSのこと。Minixの由来は「mini-Unix」からきている。

当時のMINIXはハードディスクのないIntel 8088搭載機でも動作するように設計されていました。80386(i386)プロセッサーの保護仮想モードにあるメモリー管理機能やタスク切り替え機能などは使えませんでした。

手持ちのPCが持つ機能を発揮できないことに不満を抱いていたリーナスは、OSを自分で開発することにしました。自分のためにOSを作ろうとしたのが開発動機です。友人から勧められて、作ったOSをインターネット上に置いてダウンロードできるようにしました。

1991年10月2日にバージョン002を一般に公開。当時はMINIXが必要な状態でしかインストールできないものです。

そんな不便なOSでも試す人が増えていきました。

92年にはOSとしての基本部分はできあがり、MINIXに不満を感じるユーザーが中心にLinuxを使い、改良版をリーナスに要望するようになりました。

完全に完成しているわけではありませんでしたが、インターネット上で公開するとこのOSを欲しがる人もいたので、彼らと連携し、開発が進むようになりました。

GNUプロジェクト

カーネルのみではコンピューターは使用できませんから、必要名になるコンパイラ、コマンド群はGNUプロジェクトと呼ばれるコミュニティの成果物を利用しました。

GNUプロジェクト(グヌープロジェクト)とは、フリーソフトウェアマス・コラボレーションプロジェクトのこと。ユーザーが自由にソフトウェアを実行し、コピーや配布により共有し、研究し、そして修正するための権利に基づいたソフトウェアを開発し提供し、コンピュータやコンピューティングデバイスの自由な制御をユーザーに与えるのが目的である。

LinuxカーネルはGNUプロジェクトの成果物と組み合わせることによって、ユーザーがコンピュータと対話し各種操作が可能になります。

Linuxカーネルは、GNUプロジェクトの成果物があれば利用できることにはなっています。でも、個別にコンパイルしてインストールするのは難しい作業です。その手間を大幅に削減する役目を担ったのがLinux ディストリビューションです。

このディストリビューションのおかげで、UNIXなどの経験がなくてもインストールが可能になります。この手軽さから Linuxユーザーは急速に増加していきました。

コンピューターを使うには、Linux カーネルとGNUプロジェクトの成果物の他に、各々の目的にあったアプリケーションが必要になります。その搭載するアプリケーションの種類によって独自色を出しているのが各種Linuxディストリビューションなのです。

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