理解する必要がある基本Linuxコマンド sudo,man,apt-get, top の簡単な使い方と意味

アプリケーションのインストール、アプリケーションの更新、Linuxタスクマネージャーの確認、必要に応じてプロセスを終了する方法は、Linuxを使うなら理解するべき基本的なタスクだ。

グラフィカルなアイコンをクリックする代わりに、端末を起動して、キーボードでコマンドを入力していく。

Windouwsに慣れた人々は、少し面倒で難しく感じるかもしれないが、Linuxにおける重要な管理作業はすべてコマンドラインで行う必要がある。

Linuxを使用していても、特定のタスクを実行するためには、ターミナルやコマンドラインを使用しない限り、オペレーティングシステムの全機能を完全には使用できない。

Windouwsに近いデスクトップ環境を使用していても、ターミナル画面を開いてシステム管理にはコマンドを入力する必要があるので慣れておきたいところだ。

目次

Sudo

Sudoコマンドは、Linuxシステムにおいて、rootユーザー権限を必要とするコマンドを実行するために使用される重要なコマンドだ。

このコマンドは、”スーパーユーザー Do”の略称で、通常のユーザーアカウントにroot権限を一時的に付与し、指定されたコマンドを実行できるようにする。

Linuxシステムでは、rootユーザーと呼ばれる特別なユーザーアカウントが存在する。このアカウントは、システム全体を管理し、あらゆる設定を変更できる最高レベルの権限を持る。

root権限を一般ユーザーに開放してしまうと、誤操作や悪意のある操作によってシステムが破損したり、セキュリティ上の問題が発生したりする可能性が高くなる。

Windowsと同様だが、管理者としてログインしたり、LinuxでRootとしてログインすると、そのコンピュータで何でも自由に行えてしまう。

ウイルスやマルウェア、スパイウェアをインストールすることもでき、大混乱を引き起こすこともできる。特別なプログラムやスクリプトを使用してRootとしてログインし、これらの問題を引き起こすことも可能だ。

このセキュリティの観点からSudoコマンドが導入された。

Sudoコマンドは、root権限を必要とするコマンドを実行しながらも、rootユーザーとして直接ログインする必要がない。

WindowsオではWindowsでプログラムを管理者権限で実行するたびに「管理者として実行」オプションと同様である。

Manページ

次は「man」ページだ。

Manはmanual(マニュアル)の略だ。コマンドがどのように動作するか、どのコマンドを実行するべきかがわからない場合、manページでそのコマンドに関する情報を調べられる。

各コマンドのManページには、そのコマンドの基本的な使い方から、詳細な説明まで、様々な情報が記載されている。

sudoコマンドに関する情報を調べたいときには、以下のようにmanに続けて半角スペースを入れて、調べたいコマンドを入力する。

$ man sudo

manページよりもネット検索する方が簡単だが、インターネット通信できない場合manページが手元にあると便利だ。Windowsにおける「ヘルプ」ページと同じだ。

LinuxのManページの欠点はわかりにくいところだ。manページでsudoコマンドを調べると、sudoコマンドに関するテキストが表示される。

Manページからどうやって抜け出すのかがわかりにくく、敷居が高く直感的でないのが欠点だ。Esc、Enter、Backspaceキーを押してもダメ。Windowsで何かを終了するためにEscを押すことに慣れている人も多いが、いつまでも抜け出せない。manページから抜けるには、終了を意味する「q」の文字を入力する。

sudoコマンドについて詳しく知りたいとなら、以下のコマンドを入力してみよう。

$ man sudo

これを入力してENTERキーを押すと、sudoコマンドのmanページが表示される。

コマンドの説明やsudoコマンドに関連するさまざまなオプションが表示されるのがわかるだろう。これらのオプションは、基本的なsudoコマンドでできることを拡張するsudoの後につける接尾辞だ。

ためしに、「-V」という接尾辞をsudoの後に半角スペースを1つ入れて入力すると、

$ sudo -V

Sudo のバージョンが表示される。

$ sudo --version

でも同じだ。

おなじみのapt-getコマンドについて詳しく知りたいなら、

$ man apt-get

と入力してENTERキーを押すと、apt-getコマンドのmanページが表示され、apt-getコマンドの情報を閲覧できる。これらのコマンドのmanページには一冊の本ほどの長さがあるものもある。なお、apt-getを使用しないディストリビューションでは表示されない。

上述したようにmanページから抜けるには、キーボードでqを押すと前画面に戻れる。

Apt-get

ソフトウェアをインストールする方法をみていく。

Windowsの世界では、すべてのソフトウェアが認証手続きを経る必要がある。QuickbooksやAdobe、Microsoftのソフトウェア自体を使用している場合でも、誰かが製品を海賊版にしたり、盗んだりされたくない。ソフトウェアの海賊版が作られるのを防ぐために、正しいCDキーを持つCDが必要などの認証手続きが導入されている。さらに、正しいコードでインストールした後でも、ソフトウェアの作成者がインストールを確認できるように、認証サーバーに接続する必要がある。

Linuxはオープンソースの世界である。ほとんどのソフトウェアは無料で使用できる。Linuxでは「リポジトリ」と呼ばれるものがある。リポジトリは、インターネット上に存在する何千ものLinuxプログラムを保管している。そのため、何らかのディスクを持っている必要はなく、そのリポジトリからアプリケーションをインストールできる。

WindowsやMac OSでは、ソフトウェアのCDやDVDが必要になる。そのディスクを失くすと使えなくなる。Linuxでは、ほとんどのソフトウェアがこれらのリポジトリに存在しているため、インターネットに接続していれば、これらのリポジトリからソフトウェアを取得できる。

Linuxでアプリケーションをインストールするには他の方法もあるが、リポジトリからのインストールが最も単純な方法である。

Linuxコンピュータ内にはリポジトリがどこにあるかを知らせる設定ファイルがある。apt-getコマンドを実行すると、このapt-getコマンドはリポジトリにアクセスし、取得したいプログラムを取得してインストールする。

apt-getコマンドを正しく実行するには、以下の構文を入力する。

$ sudo apt-get install <プログラム名>

gnumericというソフトウェアをインストールしたい場合は、以下のコマンドを入力する。

$ sudo apt-get install gnumeric

上記のコマンドを入力してENTERキーを押すと、Linuxはインターネット上のリポジトリを検索し、gnumericプログラムを見つけてLinuxコンピュータにインストールして終わりだ。

gnumericを使用したくないと思った場合、gnumericをアンインストールすることもできる。以下のコマンドを入力する。

$ sudo apt-get remove gnumeric

これで、Linuxコンピュータからgnumericをアンインストールできる。

これがLinuxサーバーで必要なほとんどのソフトウェアをインストールおよびアンインストールする方法だ。

Linuxの使用に慣れてくると、フリーソフトウェアでないプロプライエタリソフトウェアを購入する人もいるだろう。特殊なバックアップソフトウェアやセキュリティソフトウェアを購入したくなるかもしれない。

こういうタイプのプログラムはリポジトリにないかもしれない。これらのプログラムをインストールするためには、通常と異なる手順を踏む必要があることもある。

でも、このapt-getコマンドは、Linuxにインストールするプログラムの99%には機能する。

リポジトリには何千ものLinuxプログラムがある。インストールするプログラムを見つけるのは難しいかもしれない。Linuxコンピュータに何をインストールすればいいのかわからないなら、検索すれば、初心者でも使える多くのLinuxプログラムが見つかる。書籍では情報があまりない。

Windowsでは常にアップデートがある。これらのアップデートがうざいと多くのユーザーは馬鹿にしがちだが、すべてのオペレーティングシステムやソフトウェアは時たま更新する必要がある性質のもので、Linuxでもそれは変わらない。

Linuxに必要なすべてのソフトウェアをインストールし、それらを更新したい場合、以下のアップグレードコマンドを使用するだけで済む。

$ sudo apt-get upgrade

上記コマンドは、リポジトリ内のプログラムがサーバーにあるものよりも新しいかどうかを確認する。PCにあるプログラムのバージョンがリポジトリのものよりも古いなら、その情報をダウンロードしてソフトウェアを更新するかどうかを尋ねてくる。Y(Yes)と答えると、コンピュータにあるすべてのソフトウェアが自動的に更新される。

top

次に説明するのは、topというコマンドだ。Windowsでいうところの、タスクマネージャーのようなものと考えるといい。

Linuxのコマンドプロンプトでtopと入力すると、メモリの使用量、CPUの使用量、およびシステムで現在実行されているすべてのプロセスを表示する。

プロセッサーIDまたはPID、各プロセスのCPU使用率、各プロセスのメモリ使用量、プロセスが実行されている時間などが表示される。topコマンドはLinuxオペレーティングシステムのタスクマネージャーである。

Windowsのタスクマネージャーでは、プロセスが実行されていて終了する必要がある場合、マウスを右クリックして「プロセスを終了」を選択する。Linuxのtopでは、特定のプロセスを終了または強制終了する場合、以下の構文を入力する。

$ k

上記のコマンド構文からわかるように、kという文字とプロセスID番号を入力する。例えば、プロセス4406が何かおかしいことをしている場合、次のように入力する。

$ k 4406

このコマンドを入力すると、その特定のプロセスが終了する。Linuxのすべてのプロセスには独自のプロセスID番号がある。したがって、特定のプロセスが何か不適切なことをしている場合、ユーザーはPIDを通じてそのプロセスを特定して終了できる。

したがって、topタスクマネージャーを表示するには、以下のコマンドを入力する。

$ sudo top

よく見ると、コンピューターの稼働時間、総タスク数、現在のCPU使用率、メモリ使用量、バッファ、スワップファイルなどが表示される。これは、Windowsオペレーティングシステムのタスクマネージャーが提供する情報と基本的に同じだ。

上部を見ると、現在、プロセスID 4406があり、ユーザーはrootだ。その右側を見ると、プロセスID 4406が実際にはtopタスクマネージャープロセスであるとわかる。また、topプロセスのCPU使用率、メモリ使用量、稼働時間も表示されている。

次に、topコマンドの使用方法をより理解するなら、文字「h」と入力すると、topコマンドで使用できるコマンドが表示される。

「h」と入力した後に表示されるのは、基本的にtopコマンドのヘルプページだ。top環境内で使用できるすべてのサブコマンドが表示される。元のtop環境に戻るには「q」キーを押す。

次に、プロセスを終了または終了させたいとする。例えば、topタスクマネージャーを終了する場合。上で見た通り、topのプロセスIDは4406です。まず、kと入力すると、その後どのPIDを終了させるかを尋ねてくる。

PIDを終了させるかどうかを尋ねられたら、4406と入力してENTERキーを押す。次に、プロセス4406を終了させることを再確認するように求められる。

再びENTERキーを押すとtopタスクマネージャーが終了し、Linuxコマンドプロンプトに戻れる。

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