自作PCの用途別パーツ構成例と値段を考えてコストパフォーマンスを最大化

自作PCを組むという際に最初に思い浮かぶ問題が値段だろう。家電量販店で買うように、丸ごとパソコンを購入するわけではないため、決まった値段というものは存在しない。

それぞれパーツを購入していくので、金額は人によって時期によって大きく異なる。予算には限りがあるので、どれくらいの値段になるのか。購入する前には計画を立てておくことが好ましい。

目次

どう選んでいくのか

自作PCの構成とコストを考える際、以下の点に注目していく。

  • 用途の明確化
  • コストパフォーマンスの最適化
  • 各パーツの想定価格の把握
  • 将来の拡張性の検討
  • 周辺機器の有無の確認
  • パーツ調達先をチェック

ゲーミング、動画編集、一般的なデスクトップワークなど、用途に応じて必要なスペックが変わってくる。やみくもに高価なものを全て揃えるのではなく、予算内で目的に合ったバランスの取れた構成を考える。

CPUやGPUなどのコア部分に予算を重点配分するか、メモリやストレージなど周辺に予算を割くかを判断する。

CPUやマザーボード、メモリ、ストレージ、グラフィックボード、電源ユニット、PCケースなど主要パーツの相場価格を調べる。

安すぎるものには理由があることを認識し、中古品購入時は注意する。

メモリ増設、グラフィックボード交換などを見据え、マザーボードの拡張性能を考慮する。

液晶ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカーなどを新規購入するか流用するかで金額が変わる。

パーツショップやオンラインストアを比較して、価格の良い店舗を見つける。

用途の明確にする

ゲーミング、動画編集、一般的なデスクトップワークなど、用途に応じて必要なスペックが変わってくる。

自作パソコンは大まかに分けて、四つのランクにわかれると考えてよい。

◆格安
格安モデルは3万円~5万円を目安に作る。

予算重視でコストパフォーマンスに優れる。

◆スタンダード
スタンダードモデルは10万円~20万円を目安にする。

一般的な事務作業や動画視聴など、普及スペックの用途には適している。ある程度の余裕を持った性能で構成すると使いやすい。

◆ゲーミング
ゲーミングパソコンは20万円~30万円くらいを目安にする。

最新ゲームでも十分なフレームレートを実現できる高性能で、グラフィックス性能に重点を置いた構成になる。

◆クリエイター
クリエイター向けパソコンもゲーミングパソコンと同じくらいの20万円~30万円くらいを目安にするといい。

動画編集や3DCG、フォトレタッチなどの負荷の高い用途向け。CPU・メモリ・ストレージなどの総合性能を重視する。

スタンダードなパソコン構成

まず、スタンダードなパソコンのパーツ構成を検討してみる。

  • AMDプロセッサ構成例 (約10万4,000円)

CPU AMD 30000円
グラフィックボード 20000円
SSD 10000円
マザーボード 20000円
メモリ 10000円
ケース 8000円
電源 6000円

  • Intelプロセッサ構成例 (約10万8,000円)

Intel CPU3万
マザーボード 20000円
グラフィックボード 20000円
メモリ 10000円
SSD 10000円
ケース 8000円
電源 10000円

スタンダードなパソコンはどんな用途でもそこそこにこなせるパソコンだ。自作初心者ならこのレベルを目標にするといい。

スタンダードモデルのパーツ構成を参考にして、用途によってCPUメモリグラフィックボードなどのランクを上げ下げすると、パーツ選択がしやすい。

このスタンダード構成を目安に据えて、価格帯の10万円前後でパーツを選定していくのが無難だ。

CPUの選択はミドルクラスで、ゲームプレイしないならグラフィックボードは不要。マザーボードはスタンダードなモデルを選択。

例えば、ゲームをプレイしない場合はグラフィックボードは不要。CPUはミドルクラスを選び、マザーボードはスタンダードなモデルにしたりして価格を抑えられる。

ゲーミングパソコンの構成

ゲーミングパソコンは高性能なグラフィック機能を搭載したパソコンを作るの目的とする。グラフィック機能の弱いパソコンではゲームが楽しめない。高画質かつスムーズに動画が再生されるパソコンを作る。

  • AMD CPU構成例 (約22万5,000円)]

CPU AMD 50000円
グラフィックボード 60000円
メモリ15000円
SSD 15000円
マザーボード 40000円
CPUクーラー 20000円
ケース 20000円
電源 15000円

  • Intel CPU構成例 (約29万円)

CPU 60000円
マザーボード30000円
メモリ 15000円
PCケース20000円
グラフィックボード 100000円
CPUクーラー 20000円
SSD 30000円
電源ユニット15000円
合計 290000円

ゲーミングPCではCPUとグラフィックボードが最重要部分だ。最新ゲームをストレスなく動作させるには、最上位モデルを選ぶ必要がある。さらにグラフィックボードは発熱が大きく、CPUクーラーと並んで高性能な排熱システムが求められる。

リッチな映像体験を可能にするため・大容量のSSDストレージと、十分なメモリ容量を確保する。

電源ユニットとPCケースもグラフィックボードの発熱に十分対応できる冷却性能が求められ、スタンダードな製品ではなく、高額な製品を選ぶ必要がある。

このようにゲーミングPCは、ハイエンドなパーツを組み合わせる必要がある。特にグラフィックボードが高価で、構成次第で20万円を軽く超えるお値段になりがちだ。

パーツの性能によって、ゲームの臨場感や動作の滑らかさも違ってくるため、最新のゲームを余裕で動作させられる高性能構成を目指すべきだろう。

クリエイター向け

画像編集や動画編集をするので高性能のCPUとグラフィックボードが必要となる。ゲーミングパソコンほど高性能でなくてもいいが、ある程度はグラフィック性能が高くなければならない。


CPU 50000円
マザーボード 20000円
メモリ 10000円
PCケース 10000円
グラフィックボード 50000円
CPUクーラー 4000円
SSD 30000
電源ユニット 15000円

合計 189000円

クリエイター向けでは、CPUとグラフィックボードに一定の処理性能が求められる。特にQuadroなどの専用グラフィックボードを選ぶと、10bit出力による鮮やかな色再現が可能になります。

ストレージはデータの損失リスクが高いため、高信頼性のSSDを採用し、HDDでのバックアップを取るのもおすすめだ。深夜作業の多いクリエイターには、静音性に優れたPCケースを選ぶと快適。

  • 低価格構成例 (約11万4,000円)

    マザーボード 15000円
    メモリ 10000円
    PCケース 10000円
    グラフィックボード 30000円
    CPUクーラー 4000円
    SSD 30000円
    電源ユニット 15000円
    合計 114000円

1ランク下のグラフィックボードでもあまり問題はないだろう。メモリの容量が少ないと作業がスムーズにできないので、絶対に16GB以上にする。搭載できる最大でもいい。細部まで見やすい作業用の大型モニターも必要となる。

予算が限られる場合でも、CPUやグラフィックボードのスペックを下げてでも、メモリは16GB以上確保する必要。

格安パソコン

インターネット閲覧や文書作成といった一般的な用途であれば、高性能な構成は不要です。格安でも十分足りる。

  • 格安パソコンの構成例 (3万円~5万円)

CPU: 10,000円
メモリ: 4,000円
SSD: 6,000円
マザーボード: 7,000円

これらの構成であれば、必要最小限の機能は確保できる。格安ながらSSDを採用することで、ある程度のパフォーマンスも実現できる。

用途に合わせてパソコンの性能を選ぶことが重要です。過剰なスペックは無駄なコストになるが、性能が足りないと作業に支障をきたす。

格安パソコンを構築する際は、中古市場を活用するのも賢いやり方だ。

中古品は新品に比べて大幅な割引となっているため、同じ性能の製品を格安で入手できる。数年前の製品でも十分な性能を持っていれば、格安パソコンにはうってつけだ。

  • 購入した店の評判やクレーム対応を確認
  • 保証の有無をチェック
  • 経年劣化具合をよく見極める
  • OSがプリインストールされているかを確認

中古品の製造年やスペックの正確な情報が分かりにくいことがある。バラつきがあり、思ったスペックと異なるリスクがある。

中古品は保証がないため、メーカーのサポートを受けられないため、トラブルは自力で解決しなければならない。中古品は使用済みであり、経年劣化の度合いがわからないなど難しい部分があるので玄人向けともいえる。

まとめ

この記事を書いたのは数年前だが、SSDの価格が下落しているので、もっと安くできるかもしれない。適切な構成を見極め、コストパフォーマンスの高いパーツを選ぶようにしたいところだ。

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