ケースの準備・内部アクセスと基本設定

かつては、自作PCを組み立てる際、ケース選びはほとんど後回しのような扱いで重視されていなかった。PCケースはどれを選んでも同じような見た目のグレーの箱で、選択の余地などほぼなかったからだ。

そんな地味でグレーの箱一色だった時代はとうに終わりを告げた。テレビ横に置ける小さなメディアボックスから、完璧にコーディネートされ、パーツを披露できるガラス製タワーまで幅広いラインナップがある。

どのケースを選ぶにしても、組み立てを始める前にいくつかの準備が必要になる。

目次

ケースへのアクセス

ここでは、一般的なタワー型ケースの扱いをみていく。

まず、両側のサイドパネルを外す必要がある。一部のケースは片側だけしか外せないものもあるが珍しい。

最近の多くのケースはサムスクリューを使用してパネルを固定しているが、中にはプラスドライバー用のネジを使っているものもある。どちらの場合でも、ネジは背面の縁に沿って配置されている。サムスクリューを使用しているケースでも、最初に緩める際にはドライバーが必要になることがある。

正面から見ると、左側のパネルがメインのアクセスパネルで、右側のパネルは固定ネジと、内部のケーブルマネージメントスペースにアクセスできるようになっているのが普通のケースの構造だ。

Mini-ITXは特異な形状で、このケースで組み立てる場合は、準備手順が標準的なケースと異っていて、難度が高い可能性があるので、説明書を熟読しておこう。

マザーボードライザーまたはスペーサー

ケースの準備の最後は、マザーボードライザーまたはスペーサーを正しい位置に取り付けるか、移動させることである。これらのネジは、マザーボードをケースの表面から浮かせて、ショートを防ぐ目的がある。

ケースの底面にスペーサー用のネジ穴が開けられている。そこにスペーサーを取り付けると、マザーボードを所定の位置に固定できるようになる。六角スペーサーが手で回しにくいときには専用の工具もある。


ベッセル(VESSEL) 精密 ナット ドライバーセット 6本入り TD-57

多くのケースには、異なるマザーボードサイズ(ATX、mATXなど)に対応した位置を示す印が付けられている。

組み立て中は、右側のパネルを外したままにしておくといい。ただし、パーツの取り付けを開始する前に、パネルを再度取り付けても構わない。

ケースによっては、通常はケース前面にある光学ドライブベイやハードドライブベイを移動したり、取り外せたりする。不要なベイを取り外すと、エアフローを改善したり、大型コンポーネントのためのスペースを確保できたりする。

ケースファン

ケースには2つのファンが最初から搭載されており、1つは前面パネルの後ろに吸気用、もう1つは背面に排気用に取り付けられていることが多い。

最近のケースは、さらにファンの取り付けが可能になっている。追加のケースファンがある場合は、組み立て時に取り付けてしまおう。

フロントファンを追加で取り付けるには、前面パネルを外す。前面パネルは、プラスチック製の分割されたペグで固定されており、しっかり引っ張ると外れる。前面パネルには電源スイッチなどの配線があるので、強く引っ張り過ぎないよう注意しよう。

追加のフロントファンが取り付けられる場合は、取り付けポイントがあり、120mmまたは140mmのケースファンに対応していることが多い。付属のネジを使用して取り付ける。

読んでくれた方は応援クリックをポチッとお願いします!
自作PCランキング
自作PCランキング
にほんブログ村 PC家電ブログ 自作PCへ
にほんブログ村
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次