SSDやハードディスクの性能を測る際に、「シーケンシャルリード」や「シーケンシャルライト」という言葉が出てくるが、どのような意味があるのか。
シーケンシャルアクセスとは
ファイルやデータを所定の順序でアクセスするのがシーケンシャルアクセス。ひとまとまりのデータを連続して読み込んだり書き込んだりする方法で、読み込みが「リード」で書き込みが「ライト」である。
シーケンシャルライト
シーケンシャルライトはHDDなど記録媒体を先頭から順番に書き込んでいくアクセス方法。
ストレージのアクセス性能を評価する際にシーケンシャルライトの測定値が用いられることもある。読み込みはシーケンシャルリードである。
ランダムアクセス
ひとまとまりになっているファイルの中の特定の部分にアクセスする方式。連続してひとまとまりのファイルにアクセスするシーケンシャルアクセスとは対照的である。
複数のデータや記憶領域にアクセスする際に、データの並び順と無関係に、不連続なさまざまな位置から指定された位置のデータや領域を読み書きする。読み込みを「ランダムリード」書き込みを「ランダムライト」という。
「ランダム」という意味は、記録された並び順を考慮せず、任意の位置のデータをアクセスすることを指し、無作為や不規則に並んだデータを読み込むことではない。
データが並んだ順番に前からアクセスするのが「シーケンシャルアクセス」である。同じ量のデータを処理する場合、ランダムアクセスは、シーケンシャルアクセスよりも時間がかかる。
シーケンシャルアクセスの具体例として前から連続して再生するカセットテープやレコードがある。ランダムアクセスの具体例は本。前から順番に読むこともできるが、パラパラとめくって特定の部分を開くこともできる。
リード(読み込み) | ライト(書き込み) | |
シーケンシャル(ひとまとまり) | シーケンシャルリード | シーケンシャルライト |
ランダム(不連続) | ランダムリード | ランダムライト |
シーケンシャルアクセスとランダムアクセスの違い
シーケンシャルアクセスは連続してデータにアクセスすることで、ランダムアクセスよりも圧倒的に速い。ライトでもリードでも同じ現象が起こる。
シーケンシャルアクセスとランダムアクセスはストレージの性能評価の一つの指標である。
シーケンシャルアクセスはディスクのハードウェアそのものが動作する。それに比べて、ランダムアクセスはディスクヘッドの指示でデータにアクセスするためにスピードが遅くなる。
SSDやHDDを選ぶ際には、シーケンシャルアクセスやランダムアクセスという用語は知っておきたい。