ここではメモリの役割についてみていきます。
メモリの役割
メモリはCPUが使用するデータを一時的に保存しておくパーツのこと。
CPUが料理人ならメモリはまな板の広さにたとえられ、メモリの容量が大きいと一度にできる仕事の量が大きくなる。
まな板がひろければ広いほど大きなファイルを処理することができる。メモリの容量が大きいとデータの処理効率が高くなる。
特に大容量のデータを扱うDVD制作や動画編集などでメモリの差は大きく現れる.
DIMM
PCパーツのメモリは、メモリチップを基盤の上に搭載したもの。
デスクトップのモジュールはDIMM、ノート向けパソコンのメモリはSO-DIMMと呼ばれる。
メモリで重要なのが動作クロック。DDR4-2666ならクロックは2666MHzとなる。クロックはCPUに合わせる。
Corei9-9900KならDDR4-2666に対応し、Ryzen 7 2700XならDDR4-2933まで対応している。マザーボードのホームページに書いてあるので購入前にチェックすべし。
CPUのクロックよりも低いメモリでも搭載可能だが、スペックが落ちる。
規格
メモリモジュールの規格では、数字はデータ帯域を表す。1クロックあたり8バイトが転送可能。DDR4-2666ならメモリ規格の数値に8をかけた2666×8=21328バイトを1秒間に処理できると換算できる。
レイテンシ
データを読み書きする命令が出されてから実際にデータ処理を実行するまでにかかる時間のこと。この数値が小さいほど高速で動く。オーバークロックメモリはレイテンシが小さくなる。
OC対応
OCメモリはインテルのメモリ拡張規格XMPに対応している。マザーボードのXMP機能に読み込ませるとオーバークロック設定ができる。
容量について
基板上に搭載されているメモリチップの容量のこと。コスパを考えると4GB~8GBが主流となる。最近は16GBが推奨され、2枚または4枚のセットが主流。
デュアルチャンネル
CPUを2枚同時にメモリにアクセスすること。データの転送速度が速くなる。一枚だけでも動作させることはできるがスピードが遅い。
LED対応のメモリも登場した。マザーボードと連携するものが多く、見た目が華やかで発光が楽しめる。見た目などどうでもいいという人もいる。
8GB以上できれば16GB
Windows10を使う場合にはメモリは8GB以上が望ましい。
4GBは価格は安いが、パーツの性能が発揮できない。最低でも4GB×2枚か、ゲームや動画編集を楽しむなら8GB×2枚を搭載するのがおすすめ。
DDR4-3600やDDR4-4200などの高クロックメモリも販売されている。その場合にUEFIの設定が必要になる。CPUのオーバークロック対応するマザーボードでUEFIのXMP設定を行う必要がなる。
CPU内蔵のグラフィックス機能はメモリのクロック数が高ければ高いほど機能は向上する。AMDのRyzen Gシリーズは高速メモリとの組み合わせで性能が向上する。インテルのCPUの場合、AMDほどの性能差が現れないがそれでもスピードが上がるそうである。